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東京聖天さま①湯島聖天・心城院参拝記│天神さまと両参りで訪ねる聖天さま

湯島天神と一緒にお参りしたい、湯島聖天

東京・湯島に、ひっそりと佇む小さなお寺があります。

湯島聖天と呼ばれ、正式には心城院(しんじょういん)

ご本尊としてお祀りされているのは、聖天さまこと大聖歓喜天です。

聖天さまは、仏教に取り入れられたガネーシャを起源とする仏さまで、夫婦和合、縁結び、商売繁盛、金運など、さまざまなご利益で信仰されています。

聖天さまはどこのお寺でも「絶対秘仏」とされていて厨子の中にお祀りしているため、そのお姿を直接拝見することはできません。

境内には聖天さまの象徴とされる二股大根や巾着袋が描かれた提灯やガラス戸などがあり、小さな境内の中にも聖天信仰を感じることができます。

そして、ここで興味深いのが湯島天神との関係。

心城院の入口には、

天神まいらば 聖天参らん

聖天まいらば 両参りなり

とあります。

湯島天神をお参りしたら、その足で湯島聖天にもお参りする。

そんな「両参り」が、この場所ならではの参拝のかたちなのです。

先に湯島天神をお参りしてから、男坂を下って心城院へ向かいました。

聖天さまについて詳しくはこちら➡ 聖天さまとはどんな神様?│歓喜天・ガネーシャの正体と「怖い」と言われる理由


湯島天神からすぐ。湯島聖天・心城院へ

御徒町駅から歩いて、まず湯島天神へ。

お参りを終えて男坂の階段をおりると、すぐ目の前に「湯島聖天」の文字が見えます。

初めて来たときは偶然みつけ、こんなに近いところにあったんだ!と、予定していなかったのですが嬉しくてお参りさせていただきました。

入口には、

「天神まいらば 聖天参らん」

と書かれています。

湯島天神と湯島聖天。

どちらもお参りする「両参り」がすすめられているんですね。


心城院のご本尊・聖天さま

心城院のご本尊は、大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)

大聖歓喜自在天、大聖歓喜双身天王などとも呼ばれる聖天さまです。

聖天さまは、もともとインドで信仰されていた象頭人身の神・ガネーシャが、仏教に取り入れられた姿とされています。

単身像と男女が抱き合うような姿をした双身像があり、特に後者は聖天信仰を象徴する姿のひとつです。

心城院の聖天さまは、厨子の中に奉安された絶対秘仏

そのため、参拝者が直接お姿を拝見することはできません。


二股大根と巾着袋

聖天さまのお寺でよく目にするのが、

二股大根と巾着袋。

二股大根は、夫婦和合や家内安全、縁結び、厄除けなどの象徴。

一方の巾着袋は、商売繁盛や金運、財福などを表すとされています。

心城院でも、境内の提灯や本堂のガラス戸などに、この二つのモチーフが描かれていました。


聖天さまだけの特別な祈祷「浴油供」

聖天さまの信仰について調べていると、よく出てくるのが浴油供(よくゆく)という祈祷です。

これは聖天さまをお祀りする寺院で行われる、非常に重要な祈祷法のひとつ。

「浴油」という名前の通り、聖天さまの尊像を、さまざまなお香を加えた清浄な油に浴させる修法です。

心城院では、この修法は完全非公開。

厨子に納められた聖天さまを取り出して行うため、堂内には幕が下ろされ、参拝者がその様子を見ることはできません。

聖天さまの信仰では、この浴油供が非常に重要な意味を持っています。


湯島天神と聖天さま

ところで、なぜ湯島天神と湯島聖天は「両参り」なのでしょうか。

湯島天神の御祭神は、学問の神様として知られる菅原道真公。

道真公が九州へ左遷された際、その冤罪を晴らすために聖天さまへ祈念したと伝えられています。

天神さまと聖天さま。

一見すると別々の信仰のようですが、この場所には歴史的なつながりがあるのですね。

湯島天神をお参りしてから心城院へ向かうと、その意味も少し感じられる気がします。


美髪・厄除けの「柳の井」

本堂の左手に手水があり、「柳の井」と書かれています。

この「柳の井」は、江戸名水のひとつとして知られる井戸。

古くから、美髪や厄除けの名水として信仰されてきたそうです。

通常の手水と同じように手と口を清めたあと、こちらでは水を髪になでつけるという習わしがあります。

私もしっかり髪につけさせていただきました。

「数滴髪に撫でれば水が垢を落とすが如く、髪も心も清浄になり降りかかる厄難を拂ってくれる」そうです!

以前友人たちと来た時も、全員ここで真剣に名水を髪につけてきました。

女性には嬉しいご利益です。


巾着のお守りが気になる!

お参りのあと、お守りを見ていると気になるものがありました。

巾着のお守りです。

聖天さまの象徴として巾着袋が使われていることを知っていたので、これは気になります。

この巾着のお守りは、中に入れる「内符」を選び、自分で巾着の中に納めるタイプ。

巾着そのものだけではなく、自分が願うものに合わせて内符を選べるのが面白いですね。

聖天さまの象徴を身近に持てるようなお守りで、見ているだけでもちょっと嬉しくなりました。


亀がいっぱい!心字池と「かめの子ばし」

境内には、心字池があります。この池の水源も「柳の井」。

元禄の頃から、病気平癒などを願って縁起のよい亀を放していたことから、心城院は「亀の子寺」として親しまれてきたそうです。

現在の池は「心」の字をかたどった心字池

そして池にかかっているのが「かめの子ばし」です。

橋の周辺を見ると……

いました、亀さんがたくさん!

甲羅干しをしている亀が、橋の上にずらり。

中には亀が亀の上に乗っている姿もあり、しばらく見ていると、上の亀がずるっと崩れ落ちたりします。

なんとも微笑ましい光景。

小さな境内ですが、こうして亀を眺めながらゆっくり過ごす時間もいいですね。


二股大根と巾着を探してみる

正面に飾られた提灯。そして本堂のガラス戸。

よく見ると、そこにも二股大根と巾着袋が描かれています。

聖天さまについて何も知らなかった頃なら、きっと「大根の絵があるな」くらいで通り過ぎていたと思います。

でも、聖天さまについて少しずつ知るようになった今では、こうした小さなところにも意味があることが分かります。

小さなお寺だからこそ、境内をゆっくり見てまわるといろいろな発見があります。


小さな境内に詰まった聖天さまの信仰

心城院は、大きなお寺ではありません。

けれど、

  • 聖天さま
  • 二股大根
  • 巾着袋
  • 柳の井
  • 心字池
  • 亀の子寺
  • 湯島天神との両参り

と、知れば知るほど見どころが出てきます。

今回訪れてみて感じたのは、小さな境内だからこそ、聖天さまの信仰がぎゅっと詰まっているようなお寺だなということ。

そして何より、湯島天神の男坂から出てすぐという場所なので、湯島天神と合わせてお参りできるのが嬉しいところです。

「天神まいらば 聖天参らん」

という言葉の通り、湯島天神を訪れた際には、ぜひこちらにも足を運んでみてください。


アクセス

湯島聖天 心城院

東京都文京区湯島3-32-4

東京メトロ千代田線「湯島駅」から徒歩約2分。

東京メトロ銀座線「上野広小路駅」、都営大江戸線「上野御徒町駅」、JR「御徒町駅」からも徒歩圏内です。

湯島天神の男坂から出ると、すぐ近くにあります。


拝観情報

境内は自由にお参りできます。

拝観時間:9:30〜16:00(最新情報は公式サイトをご確認ください)

聖天さまは絶対秘仏のため、御本尊のお姿を直接拝見することはできません。

浴油供祈祷も非公開で行われています。

授与品などについては、訪問時の最新情報をご確認ください。


まとめ|湯島天神と一緒に「両参り」

今回は湯島天神から男坂を下り、湯島聖天・心城院へお参りしました。

小さな境内ですが、聖天さまを象徴する二股大根や巾着袋、古くから伝わる柳の井、亀の子寺として親しまれてきた心字池など、見どころが詰まっています。

特に印象に残ったのは、柳の井で髪を清めたことと、心字池の亀たち。

そして、湯島天神との「両参り」という習わしも、この場所ならではだと思います。

聖天さまについて知るようになってから初めて訪れたので、以前なら気づかなかったであろうものにも目が向きました。

これから東京でも、聖天さまをお祀りするお寺を少しずつ訪ねてみたいと思います。


おすすめ紹介

私は上野から湯島を歩いて一日ゆっくり過ごしました。

こちらのガイドブックは所要時間や、立ち寄れるスポットが沢山紹介されているのでお勧めです!

聖天さまについて詳しく知りたい方はこちら

京都で聖天さま(歓喜天)にお参りできる寺院まとめ


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  • この記事を書いた人

月山

京都の寺社の魅力を、一人旅の視点でご紹介しています。 旅を通じて出会う静けさや癒しを大切にしています。 このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

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