嵐山の中心から少し奥へ進むと、空気の色が変わるように静けさが深まります。
その静けさの中にゆったりと佇むのが、二尊院。
名前の通り、釈迦如来と阿弥陀如来の“二尊”を本尊とするお寺で、古くから「人々を見守る寺」として親しまれてきました。
門をくぐると、参道に射し込む春の光がやわらかく揺れて、どこか懐かしい気持ちになります。
嵐山の喧騒から少し離れて、ゆっくり息を整えたいとき、ふと足が向くような場所です。
春のみどころ
春の二尊院といえば、まっ先に思い浮かぶのは“紅葉の馬場”ですが、実は桜もとても美しい時期。
参道の両脇にふわっと広がる桜が、優しいトンネルのように続きます。
境内の奥まで歩いていくと、塀越しに見える山の淡い緑が春らしく、陽ざしが差し込むたびにどこか温泉旅館に来たような、ほっとする静けさに包まれます。
観光地の春とは思えない穏やかさがあり、頬に風があたるだけで、心がやわらかくなる時間が過ごせます。
「二尊院普賢象桜」という希少な桜があり、本堂横の石垣に遅咲きで5月の連休まで咲いているそうです。

一人旅で感じる「癒し」と「祈り」
二尊院は、本堂に入った瞬間に空気が変わるのがよくわかります。
本堂で見られる二尊院の名前の由来になっている二体の如来像。
右「発遣(ほっけん/はっけん)」の釈迦如来、左「来迎」の阿弥陀如来が並び立っています。写真で知っていたのですが、実際に見に行ったとき思ったより小さくて可愛らしいと思ったことを覚えています。(78.8センチだそう)
発遣は現世から来世へと送り出すこと、来迎とは臨終に際して阿弥陀如来が極楽浄土に向かい入れるという事だそうです。阿弥陀如来様が迎えに来てくれるという安心感、温かさを感じてみてください。一人で旅をしている自分の心にもすっと寄り添ってくれます。
特別に強い祈りを持って訪れるわけではなくても、
「ここに来てよかったな」
そう思える、不思議な安らぎがあります。
拝観情報
- 拝観時間:9:00〜16:30受付終了
- 拝観料:大人600円
- 本尊:釈迦如来・阿弥陀如来(二尊)
- 所在地:京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
アクセス情報
- JR嵯峨嵐山駅から徒歩約19分
- 嵐電・嵐山駅から徒歩約15分
- 嵐山観光の中心から徒歩圏内で、常寂光寺・祇王寺・落柿舎などと合わせて歩いて回れます。
穴場スポットと合わせて楽しむ
● 落柿舎
芭蕉ゆかりの草庵。素朴で静かな佇まいは、春の散策にぴったりです。
● 常寂光寺
春は新緑がやわらかく、山寺の空気がとても澄んでいます。二尊院と道続きで歩きやすいルートです。
● 祇王寺
春の苔がふわりと明るく見える小さな庵。静かさを求める人にはぜひ訪れてほしい場所。
● 嵐山の竹林(早朝)
人が少ない朝なら、まるで森が呼吸しているような静けさに包まれます。
嵐山の詳しい情報はこちら → 春の嵐山で“心を整える旅”を。寺社めぐりとおすすめホテルまとめ
一人旅の実用メモ
● 薄手の折りたたみ日傘
● おすすめガイドブック
→こちらのガイドブックを長年愛用しています。観光地ごとの見やすい地図、ルート、お目当て以外にもちょっと立ち寄れる見どころがまとまっていて大変便利です!
沢山歩いて色んなところを観光したい方は是非。
● モバイルバッテリー(軽量タイプ)
地図アプリを使うと電池が減りがち。軽いものだと一人旅でもストレスがありません。
ホテルのおすすめはこちら➡春に泊まりたい癒しの宿7選|桜の香りとともに心ほどける京都ステイ
春の二尊院まとめ
二尊院は、華やかさよりも「静かさが心にしみる」場所。
春の光と穏やかな桜、そして二尊の優しいまなざしが、歩くたびに心をふっと軽くしてくれます。
嵐山をゆっくり味わいたいときや、少し気持ちを整えたいときに訪れると、
“ひとりで旅をしてよかった”
そんな実感が自然とわいてくるお寺です。
春の嵐山の中でも、特に心が落ち着く時間を過ごせる場所として、ぜひ旅のルートに加えてみてください。
おすすめの寺社はこちら→春の京都まとめ|花と光に包まれる、一人旅の祈りと癒し
【新幹線+ホテルでお得なツアーもありますよ!】

