目次
■ 聖天さまとの不思議な出会いが続いています
ここ数年、気になりながらもなかなか行けていなかった聖天さま。
けれど最近なぜか立て続けにご縁がありました。
浅草の待乳山聖天には以前から何度か伺っていました。
浅草から少し離れていることもあって、最近は見送ってしまい数年参拝できていませんでした。
それなのに、話題を耳にする機会だけは何度もある。
ずっと心のどこかに残っていました。
■ ドラマをきっかけに訪れた 雨宝院
昨年12月の京都の旅で訪れた雨宝院。

「京都人の密かな愉しみ」というテレビドラマがきっかけでした。
全シリーズの詳しくはこちら➡ 『京都人の密かな愉しみ』とは ― 美しい映像と音楽、季節をめぐる祈りと暮らし。その全体像をじっくり解説 ―
行くと決めて調べるまでは、ここに聖天さまが祀られていることを知らなかったんです。
別名は西陣聖天宮。
さらに調べる中でご住職のYouTubeを見つけ、
そこで語られていたのが
聖天さまは怖い神様か?
という問いでした。
ご住職は、怖いと思ったことはない。
けれど、尊敬をもって接しなければ
「怒っておられるのでは」と感じることはある、と話されていました。
この言葉がとても印象に残りました。
怖い神様というのは迷信ですので、気にしなくてよいとの事です。
雨宝院参拝についてくわしくはこちら➡ 京都12月ひとり旅⑬ 雨宝院参拝記│聖天さまとドラマの門を訪ねて
■ さらに続いたご縁、湯島聖天
参拝会の仲間と今年の初詣で湯島天満宮へ行った日に、帰り道偶然見つけた「心城院」通称・湯島聖天。
目指していなかったのに出会えたことがうれしくて、
「これは呼ばれたのかも!」と思ってしまいました。
小さい境内ながらみんなも興味を持ってくれて、
一緒に手を合わせられたのも忘れられない時間です。

「天神参らば聖天参らん 聖天参らば両参りなり」と入り口にあり、
両方参ったらより一層のご利益があるでしょう、という意味。
廃仏の難を逃れ、関東大震災・東京大空襲の戦火にも遭わなかったのは、聖天さまの霊験でしょうとのことです…!
■ 決定的だった 福勝寺
今年の京都旅行で「京の冬の旅」を調べていると、「福勝寺」でまた聖天さまの名を見つけました。
もうこれは、行きますよね。
こちらでは丁寧な解説もあり、聖天さまがいかに篤い信仰を集めてきたかを知ることができました。
豊臣秀吉がこちらのお寺の聖天さまを信仰し、戦勝祈願にこられていました。

気づけば短期間で三カ所。勝手ながら、ご縁を感じずにはいられません。
福勝寺参拝についてくわしくはこちら➡ 京都2月ひとり旅③|京の冬の旅 特別公開めぐり|福勝寺特別公開参拝記
■ 聖天さまとはどんな神様?
聖天さまの正式なお名前は歓喜天(かんぎてん)。
ルーツはインドのヒンドゥー教の神、ガネーシャです。
象の頭を持ち、障害を取り除き、富や成功をもたらす神様として広く信仰されています。
抱き合う男女一対で表されることが多く、
深い秘仏として、普段はお姿を見ることはできません。
それが仏教に取り入れられ、日本では強力な現世利益の仏さまとして広まりました。
■ なぜ抱き合っている姿なの?
歓喜天は男女一対で抱き合う姿で表されます。
これは対立するものの調和、陰と陽、理性と感情など、あらゆるものが一つになる象徴です。
つまり、争いを鎮め、物事をうまく運ぶ力を表しています。
■ ご利益は?
現世利益の代表格とも言われ、
どんなに無理難題な願いでも、真心を込めて祈れば必ず叶えてくださると言われています。
- 商売繁盛
- 金運
- 良縁
- 家内安全
- 病気平癒
など、非常に幅広い願いに応えてくださると信じられています。
人の生活に直結する願いに力を貸してくださる。
だからこそ、昔から商人や職人に深く信仰されてきました。
「融通さん」と呼ばれることもありますね。
■ なぜ「怖い」と言われるの?
力が強いからです。
願いを叶える力が大きい分、
いい加減な気持ちで向き合うと失礼にあたる
そう考えられてきました。
また、古くから
- 一度始めた祈願(浴油祈祷など)は途中でやめない
- 約束を守る
という姿勢が大切だと言われています。
これは「罰が当たる」というより、
真剣な祈りには真剣な態度で応える、ということなのだと思います。
だからこそ、怖いというより厳格。
ご住職の「尊敬をもって」という言葉が腑に落ちました。
■ 秘仏である聖天様
歓喜天はほとんどの寺院で絶対秘仏。
僧侶でさえ直接拝まない場合もあります。
姿が見えないからこそ、想像力と敬意が働きます。
見えないものを信じる。
ここに信仰の本質があるのかもしれません。
■ なぜ大根を供えるの?
聖天様といえば二股大根。
大根は
- 身を清める
- 欲を鎮める
- 消化を助け、毒を消し、身体を整える
という意味を持つ食べ物です。
歓喜天は欲望や執着を超えて調和へ導く存在。
その象徴として大根が供えられるようになりました。
また、二股大根は男女和合の象徴とも言われます。

雨宝院の提灯には、大根の絵が描かれています。
■ 清浄歓喜団とは?
聖天さまが好む代表的なお菓子。
蜜や胡麻、香辛料などを混ぜた餡を包んで揚げた、古代インド由来の甘味です。
こしあんに「清め」の意味を持つお香が練りこまれています。
特別なお供え物で、法要や大切な祈願の際に用いられます。

福勝寺の聖天さまへのお供えの様子。
手前の丸い台、如意宝珠の左右に供えられているお菓子が清浄歓喜団。
■ 私が感じていること
たまたまタイミングが合っただけの出会いを、特別に感じているだけかもしれません。
でも、気になる存在に何度も巡り合うと、自然と意識は深まっていきます。
強すぎる力を持つと言われる聖天さまと向き合うには自分の願いに責任を持つ、という「覚悟」を問われているような気がします。
「願いを叶えたい」という強い想いがある方は、ぜひ一度、聖天さまとの御縁を繋いでみてはいかがでしょうか。
■ 聖天さまのまとめ
ドラマがきっかけで訪れた雨宝院。
偶然出会えた湯島聖天。
調べて見つけた福勝寺。
点だった出来事が線になって、いま私は聖天さまに強く惹かれています。
怖いのではなく、誠実であることを求められる神様。
だからこそ多くの人に信じられてきたのかもしれません。
またきっと、どこかでお会いする気がしています。
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