嵯峨野エリアの中心にある「清凉寺(せいりょうじ)」。通称「嵯峨釈迦堂」と呼ばれ、歴史と格式を誇るお寺です。境内は広く、紅葉の時期には朱や橙に染まる木々が釈迦如来立像を祀る本堂を包み込み、荘厳な空気に満ちます。嵐山観光の途中で立ち寄りやすい立地にありながら、比較的落ち着いた雰囲気で紅葉を楽しめるのが魅力です。
目次
1. 清凉寺の紅葉のみどころ・見頃
清凉寺の紅葉は、広い境内の至るところで楽しめます。特に仁王門から本堂へと続く参道や、多宝塔周辺は必見。池と弁天堂の美しい景色や、本堂からの渡り廊下の窓で額縁の絵のように見れる赤や黄色に色づいた紅葉が、歴史ある伽藍と美しいコントラストを描きます。例年の見頃は 11月中旬〜12月上旬。遅めの時期まで紅葉が楽しめるのも嬉しいポイントです。

2. 混雑を避けるコツ
嵐山エリアは紅葉シーズンに大変混雑しますが、清凉寺は比較的ゆったりしています。午前中の早い時間帯か、夕方近くに訪れると静かに境内を散策できます。嵐山渡月橋周辺から少し離れているため、観光客が分散するのも穴場感につながっています。
3. 一人旅で感じる「癒し」と「祈り」
大伽藍の中を歩いていると、自然と心が落ち着いていくのを感じます。嵯峨釈迦堂と呼ばれる本堂では、釈迦如来立像の前に座り、静かに手を合わせてみてください。
国宝に指定されている釈迦如来立像は、清凉寺開山の奝然が宋に渡り、釈迦如来立像を模刻して日本に持ち帰ったものです。そのため髪型や法衣などに日本の仏像では見られない特徴を持っています。また像内には絹織物で作られた五臓(内臓)が納入されています。
また特別公開される霊宝館では国宝・阿弥陀三尊像を見ることが出来ます。
紅葉に包まれた境内は、まるで時間がゆっくり流れているようで、一人旅ならではの「自分と向き合う時間」を過ごせます。
4. 清凉寺の拝観情報
- 拝観時間:9:00〜16:00
- 拝観料:500円
- 特別拝観として霊宝館の公開もあり(4月・5月、10月・11月)、国宝の阿弥陀如来像や貴重な仏像を間近で鑑賞できます。
※本堂霊宝館共通券:900円
5. アクセス情報
- JR「嵯峨嵐山駅」より徒歩12分、嵐電「嵐山駅」より徒歩15分
- 京都駅から市バス28系統「嵯峨釈迦堂前」下車 徒歩2分
- 四条烏丸から市バス91系統「嵯峨釈迦堂前」下車 徒歩2分
嵐山エリアの中心から少し外れているため、観光ルートに組み込むと散策の幅が広がります。
👉 京都駅前に泊れば、朝から移動がスムーズです。
→「秋の京都ひとり旅ガイド|紅葉と静けさを楽しむビジネスホテルステイ」
→京都駅に泊まって楽しむ秋旅|東寺のライトアップと大原の紅葉
👉阪急沿線に泊れば、京都駅の混雑に巻き込まれず嵐山へ出られます。
→阪急沿線に泊まろう|京都観光と嵐山アクセスに便利なホテル3選
6. 穴場スポットと合わせて楽しむ
清凉寺の近隣には、紅葉の名所が点在しています。
- 祇王寺:苔庭と紅葉が調和する幻想的な空間
- 二尊院:参道「紅葉の馬場」が圧巻
- 常寂光寺:多宝塔と紅葉の絶景
→常寂光寺|石段を覆う紅葉トンネルと静寂に包まれる嵯峨野の名所
徒歩圏内で巡れるので、紅葉散策の拠点にぴったりです。
【詳しくはこちらをご覧ください】嵯峨野・嵐山の紅葉完全ガイド|アクセス・見どころ・一人旅におすすめの過ごし方
7. 一人旅の実用メモ
- 持っていくと便利なもの:
- 軽量な折りたたみ傘(小雨でも紅葉散策を続けられる)
- モバイルバッテリー(紅葉写真をたくさん撮る方には必須)
- おすすめのガイドブック→こちらのガイドブックを長年愛用しています。観光地ごとの見やすい地図、ルート、お目当て以外にもちょっと立ち寄れる見どころがまとまっていて大変便利です!
沢山歩いて色んなところを観光したい方は是非。
8. 清凉寺のまとめ
清凉寺は、嵐山エリアの中でも落ち着いて紅葉を楽しめるスポット。歴史ある伽藍と紅葉が織りなす光景は、一人旅にぴったりの静けさを与えてくれます。混雑を避けつつ、自分のペースで歩きたい方におすすめです。近隣の紅葉名所とあわせて巡れば、充実した嵯峨野散策が楽しめますよ。
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