金閣寺のすぐ近くにありながら、人の多さを感じさせない静けさが流れている等持院。
春の空気のやわらかさと、禅寺らしい落ち着きがとても心地よく、訪れるたびに“ここは本当に京都だな…”と思わせてくれる場所です。
大きなお寺ではありませんが、そのぶん丁寧に歩ける余白があります。
ふと足を止めた瞬間に聞こえてくる鳥の声や、庭を吹き抜ける風の音が、そのまま旅の思い出になってくれるような場所です。
春のみどころ
等持院の春は、華やかというより、しっとり穏やかな美しさが広がっています。
方丈から眺める庭園は、春の光でふわっと柔らかくなり、池のまわりの木々も新芽が色づき始める時期。派手な景色ではないけれど、その控えめな美しさがとても京都らしいのです。
庭の中央にある「心字池」は、その名の通り“心”の形を表していて、池の水面に映る空の色や木々の影が季節によって微妙に変わります。春の淡い光が差し込むと、水面がゆらゆらとやさしく揺れて、ぼんやり眺めているだけで気持ちがゆるんでいきました。
また、霊光殿には室町時代の足利将軍たちの坐像が並び、静けさの中に歴史の深さを感じられる空間です。春の柔らかい空気の中で、時間の流れがすっと遡っていくような、そんな感覚に包まれました。

一人旅で感じる「癒し」と「祈り」
旅先で“静かに過ごせる場所”をひとつ見つけると、心がとても楽になります。
等持院はまさにそんな場所で、春の庭を前に座っているだけで、深く息を吸い込めるようになるのがわかりました。
忙しかった日々のことも、頭の中でぐるぐるしていた気持ちも、庭のゆったりした時間に混ざっていくようで、帰る頃には心の輪郭が少し整っているような気がしました。
祈る、というほど大げさではないけれど、“またがんばれそうだな”と思わせてくれる穏やかな力がある。
静かな一人旅にそっと寄り添ってくれる、そんなお寺でした。
禅について詳しくは→禅寺の魅力とは?「禅の空気」に包まれる時間
拝観情報
- 拝観時間:9:00〜16:30
- 拝観料:大人600円
- 所在地:京都市北区等持院北町63
※最新情報は公式サイトをご確認ください。
アクセス情報
- 京福電鉄(嵐電)「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」駅から徒歩約5分
- 市バス「立命館大学前」または「等持院南町」下車 徒歩約10分
- 金閣寺から 徒歩20分ほど。春の日差しの中でゆっくり歩くと、とても気持ちの良いルートです。
- 龍安寺から 徒歩約12分。庭の表情がまったく違うので、見比べながら巡るのもおすすめ。
穴場スポットと合わせて楽しむ
- 龍安寺(徒歩12分) 石庭の静けさは言うまでもありません。等持院の庭と合わせると“静寂の違い”が楽しめます。
- 金閣寺(徒歩20分) 華やかな世界遺産を見てから、等持院の穏やかさに戻ると、より“落ち着く場所の価値”が感じられます。
- 妙心寺(徒歩20分) 禅寺の空気をたっぷり味わえる広い寺域。時間が許せば退蔵院にも立ち寄りたいところ。
一人旅の実用メモ
- モバイルバッテリー
- おすすめガイドブック →こちらのガイドブックを長年愛用しています。観光地ごとの見やすい地図、ルート、お目当て以外にもちょっと立ち寄れる見どころがまとまっていて大変便利です!
沢山歩いて色んなところを観光したい方は是非。
京都ホテルのおすすめはこちら➡春に泊まりたい癒しの宿7選|桜の香りとともに心ほどける京都ステイ
春の等持院まとめ
等持院の春は、派手な桜の名所とは違う、静けさの美しさが広がる季節でした。
庭の空気は澄んでいて、池の水は穏やかで、どの景色も心にすっと入り込んでくれるような優しさがあります。
一人で訪れると、その静けさをそのまま自分のペースで受け取れるので、旅の途中で心を整えたい方にぴったりの場所です。
金閣寺や龍安寺を巡りながら、少し足をのばして等持院へ。
ゆっくりと深呼吸ができる春のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
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