嵐山の中心から少し離れて、静かな住宅街を抜けていくと、ふっと空気が変わる瞬間があります。
そこにあるのが、古くから「嵯峨釈迦堂」と呼ばれてきた清涼寺。
お寺の門をくぐると、広い境内が迎えてくれて、気持ちがそっと落ち着いていくのがわかります。
嵐山観光のにぎわいから少し距離を置きたいとき、静けさの中で心を整えたいとき。
春の清涼寺は、そんな気持ちに寄り添ってくれる“優しい場所”です。
目次
春のみどころ
清涼寺の春は、華やかさよりも、柔らかな明るさが似合います。
本堂へ向かう参道には桜が上品に咲き、境内の木々は光を受けてゆらゆらと揺れています。
特に、4月のはじめ頃の枝垂れ桜はとても美しく、しっとりとした雰囲気の中に春の色がふわりと混じるような、そんな景色を見せてくれます。

また、清涼寺といえば欠かせないのが 釈迦如来立像(国宝)。
光背の裏に絹で作られた内臓模型を納めるという、非常に珍しく神秘的な造りで、どこか“生きた気配”のようなものが感じられるお姿です。
内臓模型(五臓六腑)の複製が見られますが、清凉寺といえばこの思い出だな、という忘れられない程のインパクトがありますよ!
春の光が差す本堂で、その静かなお顔を見つめていると、不思議と心がすっと整っていくような時間になります。
一人旅で感じる「癒し」と「祈り」
清涼寺の良さは、静けさの深さかもしれません。
それは、“寂しい”静けさではなく、“安心できる”静けさ。
境内に立っていると、音が少ないのに、孤独ではないという不思議な感覚があります。
とくに春は、ささやかな花の色や光の気配が、心をほぐしてくれる季節。
本堂の前に立つと、釈迦如来の穏やかな微笑がそっと背中を押してくれて、
「もう大丈夫だよ」と言われているような優しい気持ちになります。
内側がざわついているとき、考えごとが多くなりすぎているとき、
ひとりで座って深呼吸すると、驚くほど気持ちが落ち着きます。
祈るというより、“委ねる時間”をくれるお寺。
それが、春の清涼寺だと思います。

拝観情報
- 拝観時間:9:00〜16:00
- 拝観料:500円
霊宝館特別公開時(4・5・10・11月)は本堂霊宝館共通券900円
- 所在地:京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
- ご本尊:釈迦如来立像(国宝)
アクセス情報
●JR利用(最もわかりやすい)
JR嵯峨嵐山駅から徒歩12分
→ 住宅街を抜けるルートで迷いにくく、一人旅向け。
●嵐電利用
嵐電・嵯峨駅から徒歩15分
→ のんびり歩きたい人にぴったり。
●バス利用
市バス・嵯峨釈迦堂前 下車2分
- 京都駅から市バス28系統
- 四条烏丸から市バス91系統
→ 天龍寺や竹林からの移動にも便利。
穴場スポットと合わせて楽しむ
●大覚寺(徒歩10分)
大沢池の静けさが心にしみる嵯峨野の名所。
朝早く行くと、風の音と鳥の声しか聞こえないほど静かです。
➡春の大覚寺|大沢池に映る桜と静けさを歩く。ひとり旅で味わう癒しと祈りの時間
●二尊院(徒歩10分)
春は桜のトンネルのような参道が美しいお寺。
清涼寺とセットで歩くとちょうどいい距離。
➡春の二尊院|静けさの中で心がほどける嵐山の散策と癒しの時間
●祇王寺(徒歩10分)
春の新緑が瑞々しく、時間が止まったような静けさが魅力。
小さなお堂と苔の庭に心がすっと和らぎます。
嵐山の詳しい情報はこちら → 春の嵐山で“心を整える旅”を。寺社めぐりとおすすめホテルまとめ
一人旅の実用メモ
- 歩きやすいスニーカー → 清涼寺周辺は意外と坂道が多いので、軽いものがおすすめ。
- 薄手の羽織り → 本堂はひんやりしていることがあるため、春でも一枚あると安心。
- モバイルバッテリー → 嵯峨野は移動が長くなるので、写真をよく撮る人は必須。
- おすすめガイドブック
→こちらのガイドブックを長年愛用しています。観光地ごとの見やすい地図、ルート、お目当て以外にもちょっと立ち寄れる見どころがまとまっていて大変便利です!
沢山歩いて色んなところを観光したい方は是非。
京都ホテルのおすすめはこちら➡春に泊まりたい癒しの宿7選|桜の香りとともに心ほどける京都ステイ
春の清凉寺まとめ
清涼寺は、春の嵐山の中でも“深呼吸がしやすい場所”という表現がぴったりのお寺です。
華やかさよりも、静けさや穏やかさのほうが心に響くとき。
そんな気分の日にこそ立ち寄りたい、優しい春のスポット。
観光地である嵐山の中に、こんなに落ち着く場所があるなんて不思議ですが、
その“ふと心が休まる感じ”が、清涼寺の魅力なのだと思います。
一人で歩く春の嵯峨野で、どうかやわらかな時間を過ごせますように。
おすすめの寺社はこちら→春の京都まとめ|花と光に包まれる、一人旅の祈りと癒し
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