嵐山の喧騒から少し離れた嵯峨野の奥。
竹林の道を抜けた先に、ひっそりと佇むのが常寂光寺(じょうじゃっこうじ)です。
人の少ない季節、雪をまとった多宝塔と山の静寂に抱かれながら、心の奥に“癒しの明かり”がともります。
常寂光寺の冬のみどころ
秋の紅葉で名高い常寂光寺ですが、冬の静けさは別格です。
- 雪をかぶった多宝塔の幽玄美 白雪の中に浮かぶ朱色の多宝塔は、息をのむ美しさ。山裾に広がる嵯峨野を見下ろす風景は、まるで一幅の水墨画のようです。

- 苔と石畳の冬の質感 霜をまとった苔の階段、凍える空気の中ー冬の常寂光寺は“音が消える美”を味わえます。
一人旅で感じる「癒し」と「祈り」
常寂光寺は、“一人でいることが美しい”と感じられるお寺。
誰かと話す必要もなく、ただ山の中を歩きながら、自分の呼吸と自然が溶け合うような時間が流れます。
石段を登るたびに心が澄み、頂上の多宝塔前でふと振り返ると――
霜に包まれた嵯峨野の町が一望できます。
「いま、生きている」
その感覚だけが胸に満ち、祈りとも癒しとも言えない“静かな幸福”に包まれます。
常寂光寺の拝観情報
- 拝観時間:9:00〜17:00(受付終了16:30)
- 拝観料:500円
- 所在地:京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
※雪の日は石段が滑りやすいため、足元に注意。
開門直後の時間帯がもっとも静かでおすすめです。
アクセス情報
嵐山中心部から徒歩圏にありながら、観光客の足がやや遠のくため、冬でも落ち着いた雰囲気が魅力です。
- 嵐電「嵐山駅」から徒歩約20分
- JR「嵯峨嵐山駅」から徒歩約15分
嵯峨野の竹林を抜けて向かう道中も、冬の散策ルートとしておすすめです。
穴場スポットと合わせて楽しむ
- 二尊院:落ち葉の石畳“紅葉の馬場”で知られますが、冬は人も少なく、静寂が沁みる。
- 祇王寺:苔の上にうっすら雪が積もる情景はまるで夢。平家物語ゆかりの尼寺で、孤高の癒しを感じます。
- 落柿舎:芭蕉ゆかりの庵。冬の静けさと、俳句の世界のような侘びが魅力。
一人旅の実用メモ
冬の常寂光寺は寒さが厳しいため、防寒と心のゆとりを両立させたいところ。
- USB充電式カイロ:あたたかく、スマホの充電にも使用できます。
- ステンレスボトル:お寺の石段で温かいお茶を飲むひととき。
- おすすめガイドブック
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沢山歩いて色んなところを観光したい方は是非。
常寂光寺のまとめ
常寂光寺の冬は、華やかさのない静けさが“心を満たす”季節。
誰にも邪魔されず、自分の時間に向き合う――それが本当の癒し。
白い息、霜の苔、鐘の音。
すべてが静寂のハーモニーを奏で、あなたの心にやさしく染みこんでいきます。
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