世界遺産・天龍寺は、嵐山を背景に広がる曹源池庭園とともに、京都を代表する紅葉の名所です。広大な庭園を歩けば、池の水面に映る紅葉や嵐山の借景に心を奪われ、自然と深呼吸したくなるような時間が流れます。一人旅でも安心して訪れられるスポットとして、多くの旅人の心を和ませてきました。
目次
1 天龍寺の紅葉のみどころ、見頃
天龍寺の紅葉は、例年11月中旬から12月上旬にかけてが見頃です。特に、池泉回遊式庭園「曹源池庭園」から眺める紅葉は圧巻。池の周囲に立ち並ぶモミジやカエデが水面に映り込み、まるで一幅の絵画のような光景をつくり出します。嵐山の自然と紅葉が一体となった壮大な景観を楽しむことができます。

2 混雑を避けるコツ
嵐山エリアは観光客が多く、特に紅葉シーズンは混雑必至です。混雑を避けるには**開門直後の早朝(8時30分頃)**が狙い目。(庭園参拝のみ2025年11月15日(土) ~ 11月30日(日)は7:30からの早朝参拝も実施しています)
また、天龍寺は庭園と諸堂を分けて拝観できるため、まず庭園をゆったり歩き、その後に法堂や塔頭を訪れると人の流れを避けやすいです。さらに、渡月橋や竹林の小径と合わせて訪れる観光客が多いため、時間をずらすだけでも落ち着いたひとときを過ごせます。
3 一人旅で感じる「癒し」と「祈り」
天龍寺の魅力は、自然と禅の精神が響き合う静けさにあります。方丈の縁側から池面に揺れる紅葉を眺めていると、自分の呼吸が自然と整っていく感覚を味わえます。旅の途中で立ち止まりたいとき、ただ座って庭を眺めるだけでも心が穏やかになり、祈るような気持ちが湧いてくるのが天龍寺の不思議な力です。

4 天龍寺の拝観情報
- 拝観時間:8:30〜17:00(受付終了16:50)
※2025年11月15日(土) ~ 11月30日(日)は特別早朝参拝で庭園のみ7:30~
- 拝観料:庭園(曹源池・百花苑)大人500円、諸堂参拝は追加料金(法堂・大方丈・書院)300円
- ライトアップ:天龍寺は夜間ライトアップは基本的に行っていません。
5 アクセス情報
- 所在地:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
- 最寄駅:JR嵯峨嵐山駅から徒歩13分、嵐電嵐山駅から徒歩1分、阪急電車嵐山駅から徒歩15分
- バス:京都駅から市バス(11・28・93系統)「嵐山天龍寺前」下車すぐ
- 観光のコツ:バスは混雑するため、JRや嵐電の利用がおすすめです。
「嵯峨嵐山駅」へは京都駅からJR山陰本線〔嵯峨野線〕が便利です。
👉 京都駅前に泊れば、朝から移動がスムーズです。
→「秋の京都ひとり旅ガイド|紅葉と静けさを楽しむビジネスホテルステイ」
→京都駅に泊まって楽しむ秋旅|東寺のライトアップと大原の紅葉
6 穴場スポットと合わせて楽しむ
天龍寺を訪れたら、ぜひ竹林の小径を抜けて野宮神社へ。黒木の鳥居と苔庭が美しく、嵐山の喧騒の中で静けさを感じられる神社です。さらに少し足を伸ばせば常寂光寺や祇王寺といった紅葉の穴場も点在。一人旅なら、人気スポットと小さな寺院をバランスよく組み合わせることで、静かな紅葉散策を楽しめます。
→野宮神社の紅葉|竹林と苔庭に彩られる嵯峨野の小さな癒しスポット
→常寂光寺|石段を覆う紅葉トンネルと静寂に包まれる嵯峨野の名所
天龍寺の塔頭、宝厳院は春と秋の特別参拝のみ公開されます。美しい紅葉をぜひご覧ください。
【詳しくはこちらをご覧ください】嵯峨野・嵐山の紅葉完全ガイド|アクセス・見どころ・一人旅におすすめの過ごし方
7 一人旅の実用メモ
- 歩きやすい靴:天龍寺の庭園は石畳や砂利道も多いため、スニーカーやクッション性のある靴がおすすめです。
- 持ち歩き用カメラ:紅葉の風景を鮮やかに残したい方は、スマホ用の広角レンズやミラーレス一眼が便利です。
- おすすめのガイドブック:
こちらのガイドブックを長年愛用しています。観光地ごとの見やすい地図、ルート、お目当て以外にもちょっと立ち寄れる見どころがまとまっていて大変便利です!
沢山歩いて色んなところを観光したい方は是非。
8 天龍寺のまとめ
天龍寺は、嵐山の自然と禅の精神が融合した紅葉の名所です。庭園に映る紅葉はまさに絵画のようで、一人旅でも心ゆくまで楽しめる静けさと広がりがあります。混雑を避ける工夫をしながら、近隣の寺社もあわせて巡れば、嵐山ならではの豊かな紅葉体験が待っています。
【合わせてこちらもお読みください!】→【完全ガイド】京都の紅葉で癒される旅|神社・お寺・一人旅おすすめスポット
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