嵯峨野に佇む大覚寺は、平安時代に嵯峨天皇の離宮として建立された由緒ある寺院です。特に紅葉シーズンには、境内を彩る鮮やかなモミジと大沢池に映り込む「水鏡」の光景が訪れる人を魅了します。賑やかな嵐山から少し離れ、静かに自然と向き合えるこのお寺は、一人旅にもぴったりの紅葉スポットです。
目次
1. 大覚寺の紅葉のみどころ、見頃
大覚寺の最大の見どころは、広大な 大沢池に映る紅葉のリフレクション。湖畔を歩きながら眺める紅葉はまるで絵画のようで、特に朝夕の光が差し込む時間帯には、朱や黄金色に染まった葉が水面に揺れ、幻想的な景色を作り出します。
境内の中でも「心経宝塔」や「勅使門」周辺は紅葉と伽藍が美しく調和し、写真映えするスポットです。見頃は例年 11月中旬〜12月上旬 とされ、秋が深まるにつれて色づきが鮮やかさを増していきます。

2. 混雑を避けるコツ
嵐山の中心部に比べると比較的落ち着いていますが、紅葉の見頃にはやはり人が多くなります。特に午後は団体客が増えるため、午前中の早い時間帯に訪れるのがおすすめです。
また、池の周囲は広く散策路も長いので、人の流れが分散しやすく、人気スポットのわりには静かな空気を保っています。時間に余裕を持って歩くと、思わぬ静寂に出会えるでしょう。
3. 一人旅で感じる「癒し」と「祈り」
大沢池のほとりに立ち、風に揺れる紅葉と水面に映る光景を眺めていると、自然と心が落ち着いていきます。境内には写経道場もあり、希望すれば一人で静かに心を整える時間を持つことができます。
般若心経の写経は1時間ほどかかる場合もありますが、大覚寺には色んな種類の写経があります。
私は「一字一願般若心経」という一文字だけの写経をしました。薄く印刷されたお手本の一文字をなぞり、お願い事と名前を書きます。写経に興味があってもハードルが高い気がしてしまう方は多いと思いますが、こちらを体験してみてはいかがでしょうか。他に写仏や、15分ほどの所要時間で出来る短い写経などがあります。
華やかな観光地で賑わう嵐山と違い、ここでは自分の心と向き合う旅時間を持てるのが魅力です。
大覚寺は「お堂エリア」と「大沢池エリア」に分かれていて、お堂エリアからも大沢池の眺望を楽しむことはできますが、大沢池エリアでは池の周りの紅葉やもみじロードという紅葉のトンネルなど様々な景色を見ることが出来ます。お時間がありましたらゆっくり大沢池をまわってみてはいかがでしょうか。
4. 大覚寺の拝観情報
- 拝観時間:9:00〜17:00(受付終了16:30)
- 拝観料:大人 500円(お堂エリア)、300円(大沢池エリア)
5. アクセス情報
- 所在地:京都市右京区嵯峨大沢町4
- アクセス:
京都駅から
- JR「嵯峨嵐山駅」から徒歩約20分 または市バス91系統に乗換え
- 市バス28系統「大覚寺」行きが便利(所要約54分)
阪急嵐山駅から
- 市バス28系統「大覚寺」
- 京都バス94系統「大覚寺」
四条烏丸から(地下鉄四条駅または阪急烏丸駅)
- 市バス91系統「大覚寺」
西院駅から(阪急または京福)
- 市バス28系統「大覚寺」
電車の駅からは離れているため、大覚寺へはバスがおすすめです。
👉 京都駅前に泊れば、朝から移動がスムーズです。
→「秋の京都ひとり旅ガイド|紅葉と静けさを楽しむビジネスホテルステイ」
→京都駅に泊まって楽しむ秋旅|東寺のライトアップと大原の紅葉
👉阪急沿線に泊れば、京都駅の混雑に巻き込まれず嵐山へ出られます。
→阪急沿線に泊まろう|京都観光と嵐山アクセスに便利なホテル3選
6. 穴場スポットと合わせて楽しむ
- 祇王寺:平家物語ゆかりの寺で、苔庭と紅葉が織りなす静かな空間。
- 二尊院:紅葉の馬場で知られる嵯峨野の人気紅葉スポット。
- 直指庵:人が少なく、静かに自分と向き合える「想い出草」の寺。
これらは徒歩圏内にあり、嵯峨野の紅葉散策コースとしても最適です。
【詳しくはこちらをご覧ください】嵯峨野・嵐山の紅葉完全ガイド|アクセス・見どころ・一人旅におすすめの過ごし方
7. 一人旅の実用メモ
嵯峨野エリアは観光客が多く歩き回るため、歩きやすいスニーカーや軽量のリュックが役立ちます。池周辺は風が冷たく感じることもあるので、ポケットサイズのブランケットやストールもおすすめ。
リュック→軽くて長時間でも疲れにくいおすすめリュックです。
ストール→とても軽いですが、大判サイズ。私はこのくらい大きいものをしっかり巻いて使いたいので重宝しています。
おすすめのガイドブック→こちらのガイドブックを長年愛用しています。観光地ごとの見やすい地図、ルート、お目当て以外にもちょっと立ち寄れる見どころがまとまっていて大変便利です!
沢山歩いて色んなところを観光したい方は是非。
8. 大覚寺のまとめ
大覚寺は、嵯峨野の豊かな自然と歴史を感じられる紅葉の名所。特に大沢池に映る紅葉は「水鏡の絶景」と呼ぶにふさわしい美しさです。混雑も比較的少なく、一人旅でも心静かに楽しめるのが魅力。嵯峨野散策と組み合わせれば、より充実した京都の秋を味わえるでしょう。
【合わせてこちらもお読みください!】→【完全ガイド】京都の紅葉で癒される旅|神社・お寺・一人旅おすすめスポット
➡JTBでツアーを探す