京都の北、鞍馬山のふもとに佇む「貴船神社(きふねじんじゃ)」は、
“水の神”として古くから人々の暮らしと祈りを支えてきた神社。
夏は清流の涼しさで知られますが、冬の貴船こそが真の魅力を放ちます。
雪に包まれた参道、灯籠の柔らかな光、そして静まり返る森の気配——。
鞍馬寺が「陽」の気をもつ山の寺であるのに対し、
貴船神社は「陰」の気を宿す“水の聖地”。
両方を巡ることは「陰陽巡り(いんようめぐり)」と呼ばれ、
自然と心の調和を整える冬の旅として人気です。
この記事では、冬の貴船神社の見どころからアクセス、一人旅の癒しメモまで、ゆっくりとご案内します。
目次
貴船神社の冬のみどころ
貴船神社の冬といえば、何といっても「雪の参道と灯籠」。
赤い春日灯籠が雪をまとい、階段にぽっと灯りがともる光景は、
まるで絵本のような幻想世界。
この風景が見られるのは、雪が積もった日の夜限定(土日祝開催)。

公式SNSで「貴船の雪灯籠」点灯情報が告知されるので、
タイミングが合えばぜひ訪れたい冬の奇跡です。
また、本宮の奥には「結社(ゆいのやしろ)」と呼ばれる恋愛成就の社があります。
雪の中で静かに願いを込めるその時間は、恋愛だけでなく“人とのご縁全般”を見つめ直す瞬間にもなります。
水占いの御神籤(おみくじ)も人気。
冬は凍えるような清水に浮かべると、ゆっくり文字が浮かび上がる——
その静けさが、心を整えてくれます。
一人旅で感じる「癒し」と「祈り」
貴船神社の冬は、訪れる人が少なく、森の中の神聖な静けさが際立ちます。
水のせせらぎと足音だけが響く境内で、
自分の中の“波立った心”が少しずつ落ち着いていくのを感じるでしょう。
「鞍馬寺(陽)→貴船神社(陰)」と巡る陰陽巡りでは、
山で天のエネルギーを受け取り、水で地のエネルギーに還る——
そんな“心の浄化”を体感できます。
一人で歩くからこそ、自然と対話するような深い祈りの時間に。
「癒し」とは、ただ休むことではなく、
“自分と世界の調和を取り戻すこと”なのだと気づかせてくれるでしょう。
貴船神社の拝観情報
- 所在地:京都市左京区鞍馬貴船町180
- 拝観時間:6:00〜18:00(季節により変動)
- 拝観料:無料
- ライトアップ情報:「降雪日限定ライトアップ」開催(日の入り〜20:00)
- ご祭神:高龗神(たかおかみのかみ)—水を司る神
アクセス情報
- 電車でのアクセス 叡山電鉄「貴船口駅」下車 → 京都バスで「貴船」下車(約5分) → 徒歩5〜10分で本宮へ
- 京都駅から 地下鉄烏丸線「国際会館駅」→ 京都バス52系統で「貴船口」下車(約60分)
- 鞍馬寺からの陰陽巡りルート 鞍馬寺山頂から木の根道を抜けて、徒歩約1時間。 (雪の日は滑りやすいため、必ず防寒・滑り止め装備を)
穴場スポットと合わせて楽しむ
- 貴船神社 奥宮 本宮からさらに上流へ徒歩約15分。 古代の祭祀跡地であり、強力な浄化のエネルギーを感じられるスポット。 雪の中では特に神秘的。

- 貴船川沿いの料理旅館街 冬は川床こそありませんが、温かい鍋料理が楽しめる老舗旅館も多く、 「京の奥座敷」で静かな一人時間を過ごせます。
- くらま温泉 徒歩またはバスでアクセス可能。 陰陽巡りの締めくくりに、露天風呂で山の雪を眺めながら心身を温めましょう。
一人旅の実用メモ
冬の貴船は、雪深く冷え込みが厳しいため、寒さ・滑り対策が必須です。
💡おすすめ旅アイテム
- 防水トレッキングシューズ
- スマホ対応手袋
- おすすめガイドブック
→こちらのガイドブックを長年愛用しています。観光地ごとの見やすい地図、ルート、お目当て以外にもちょっと立ち寄れる見どころがまとまっていて大変便利です!
沢山歩いて色んなところを観光したい方は是非。
貴船神社のまとめ
冬の貴船神社は、華やかな観光地ではなく、「心を整える場所」。
雪の灯籠、静かな森、水の音——そのすべてが祈りのかたちです。
鞍馬寺と貴船神社を巡る「陰陽巡り」は、
まさに“天と地を歩く一人旅”。
冬だからこそ、その静けさと透明な癒しを深く感じられるでしょう。
雪の道を歩きながら、心の奥にある「ほんとうの自分」と再会する——
そんな旅が、あなたを待っています。
→観光客が知らない貴船神社の魅力|三社めぐりで体感する水と縁結びの聖地
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