京都・大徳寺の塔頭のひとつ「龍源院」は、小さな空間の中に禅の世界観が凝縮された、静かで奥深いお寺です。
広大な庭園とは異なり、ひとつひとつの庭が意味を持ち、見る人に「悟りとは何か」を問いかけてくるような場所。
今回は、そんな龍源院で出会った、個性豊かな枯山水のお庭を巡りながら、感じたことを綴ります。
参拝記
大徳寺を訪れるにあたり、どこか塔頭に入ってみようと、あえて無計画に足を運びました。
そのとき目に入ったのが龍源院です。
塔頭ということもあり、広さはありませんが、方丈を囲むように小さく美しい庭が点在しています。

大徳寺の参拝記はこちらをご覧ください➡ 京都2月ひとり旅①|京の冬の旅 特別公開めぐり|大徳寺 法堂・経蔵 特別公開
大徳寺の塔頭瑞峯院にも立ち寄りました
滹沱底(こだいてい)
まず最初に拝見したのは、書院の前にある「滹沱底(こだいてい)」というお庭。
こちらには、豊臣秀吉が築いた聚楽第の基礎石と伝わる石が置かれているそうです。

二つの石を中心に、波紋が広がるように砂紋が描かれた枯山水。
別名「阿吽の石庭」とも呼ばれ、宇宙の真理を表しているとも言われています。
小さな空間ながら、その奥深さに思わず見入ってしまいました。
東滴壺(とうてきこ)
さらに奥には、「東滴壺(とうてきこ)」という小さなお庭があります。
日本最小の枯山水庭園とされており、一滴の水がやがて大海へとつながることを表現しているのだとか。

本当に小さなお庭ですが、その中に世界の広がりが感じられる、不思議な魅力があります。
一枝坦(いっしだん)
方丈の前には「一枝坦(いっしだん)」と呼ばれるお庭。
奥の石組で蓬莱山を表し、鶴島・亀島、そして白砂の大海原と、しっかりとしたテーマが感じられる構成です。

「悟りの世界」を表しているとされますが、抽象的なお庭に比べると、どこか物語のように感じられるお庭でした。
龍吟庭(りょうぎんてい)
方丈の北側にある「龍吟庭(りょうぎんてい)」は、大徳寺で最も古い枯山水庭園と伝えられています。
冬の訪問だったため苔は茶色でしたが、春や夏には美しい緑に覆われるのでしょう。

苔が大海を表しているというこのお庭もまた、静かな時間の中でじっくりと味わいたい空間でした。
禅寺の庭には、それぞれに「悟り」の世界が表現されています。
その意味をすぐに理解するのは難しいけれど、ただ静かに庭を眺める時間そのものが、すでに心を整えてくれているように感じました。
とても穏やかで、良い時間でした。
アクセス・拝観情報
- 所在地:京都市北区紫野大徳寺町(大徳寺境内)
- アクセス:市バス「大徳寺前」下車
- 拝観時間:9:00〜16:20
- 拝観料:大人 350円(変更の可能性あり)
まとめ
龍源院は、大きな見どころがあるお寺ではありませんが、
小さな庭ひとつひとつに深い意味が込められた、非常に静かな魅力のある場所でした。
「悟り」という難しいテーマに向き合いながらも、
ただ庭を眺めるだけで心が整っていく感覚。
忙しさから少し離れて、自分と向き合う時間を過ごしたいときに、
そっと訪れたくなるお寺です。
今回宿泊したホテルの紹介はこちら ➡ 京都2月ひとり旅④|アルモントホテル京都宿泊記【駅徒歩圏・大浴場ありの快適ステイ】
【新幹線+ホテルでお得なツアーもありますよ!】


