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京都2月ひとり旅⑦瑞峯院参拝記│荒波の枯山水と禅の庭、独坐庭に心を澄ます

瑞峯院 は、大徳寺の塔頭のひとつで、戦国大名・大友宗麟を開基とする禅寺です。

■ 開基とは?

「開基」とは、お寺を創建するにあたって資金や土地を提供した人物のこと。

つまり大友宗麟は、この瑞峯院を建立した“スポンサー”のような存在です。

キリシタン大名としても知られる宗麟の思想は、庭園にも反映されており、

禅とキリスト教的世界観が重なり合う、非常に特徴的な空間となっています。


庭園は、昭和の作庭家

重森三玲 によるもの。

大胆で現代的な石組と、禅の精神が融合した名庭として知られています。

重森三玲の作庭で有名といえば 東福寺(東福寺の紅葉と通天橋の絶景を楽しむ方法) などがあります。


参拝記

大徳院を参拝したあと、そのまま瑞峯院へ。

大徳寺の参拝記はこちらをご覧ください➡ 京都2月ひとり旅①|京の冬の旅 特別公開めぐり|大徳寺 法堂・経蔵 特別公開

■ 独坐庭

ここは、なんといっても独坐庭

瑞峯(=霊峰)をテーマにした蓬莱山式庭園で、

山から半島へ、そして大海へとつながる壮大な自然の姿を表しています。

特に印象的なのが、砂の波の表現

これまで見てきた枯山水は「水を象徴するもの」でしたが、

この庭は違いました。

本当に“波”に見える

荒々しく、高く盛り上がる砂紋は、

まるで大海原のうねりそのもの。

静の庭でありながら、強烈な「動」を感じる——

迫力のある、かっこいい庭でした。


■ 茶室について

茶の湯とのかかわりが深い大徳寺、塔頭には沢山の茶室が設けられましたが、

瑞峯院には

  • 安勝軒(あんしょうけん)逆勝手席、三畳台目
  • 餘慶庵(よけいあん)六畳台目
  • 平成待庵(へいせいたいあん)利休が残した待庵を復元したもの

● 逆勝手席(ぎゃくがってせき)

通常とは左右が逆の配置の茶室。

👉 普通は右側にある炉や道具が左側になる

→ 客人にとって新鮮な感覚を生む


茶室はただの部屋ではなく、

所作や関係性までデザインされた空間なんですね。


■ 閑眠庭と禅語

閑眠庭は、

「閑眠高臥して青山に対す」

という禅語から名付けられています。

意味は——

👉 静かに横たわり、心穏やかに青い山を眺める境地

つまり、

  • 世俗の忙しさから離れ
  • 心を休め
  • あるがままの自然と向き合う

そんな心のあり方を表しています。

縦に四個、横に三個の石の流れが十字架に組まれて、万民の霊を弔っているそうです。

この写真を心の目で見ていると、斜めに十字架が浮かび上がってきます(多分)!

キリシタン大名・大友宗麟の信仰が静かに表現されています。


■ 禅の言葉に感じたこと

案内板やパンフレットに書かれていた禅の言葉にとても感銘を受けました。

独坐庭

「荒波に打ち寄せられても雄々と独坐している蓬莱山の風景でです。

さわがしく忙しい日々の生活 

ひとときを静かに坐ってこの蓬莱山のように雄大な泰然とした心境を体得したい!」

ここで出てくる「泰然」とは、

👉 どんな状況でも落ち着いて動じないこと

荒波の中でも揺るがない蓬莱山のように、

心を保つという意味です。


その言葉がただの説明ではなく、「こうありたい」という願いとして、すっと入ってきました。

パンフレット

「静かに坐して、誰もがもっている尊いおだやかな自分にめざめ、お互いに尊敬しあう日々の生活を過ごしたいものです」


お客さんも少なく、本当にゆっくりと庭と向き合える場所。

ただ眺めるだけでなく、自分の内側を見つめる時間になる庭でした。

禅寺の魅力とは?「禅の空気」に包まれる時間


アクセス・拝観情報

  • 所在地:京都市北区紫野大徳寺町
  • アクセス:市バス「大徳寺前」下車
  • 拝観料:400円
  • 拝観時間:9:00~17:00

まとめ

瑞峯院は、

  • 荒々しい波を表現した独坐庭
  • 茶の湯の美意識が詰まった茶室

それぞれが一つの世界として存在している場所でした。

そしてそこに通底しているのは、

👉 「静かに坐ること」

忙しい日常の中で忘れがちな、自分の内側の静けさに気づかせてくれる場所。

またゆっくり訪れたい、そう思えるお寺です。

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  • この記事を書いた人

月山

京都の寺社の魅力を、一人旅の視点でご紹介しています。 旅を通じて出会う静けさや癒しを大切にしています。 このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

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