2026年1月期NHKプレミアムドラマ「京都人の密かな愉しみ Rouge −継承−」。
前回は第1・2話のロケ地を巡りましたが、今回は続く第3話「洛中洛外」、第4話「路地(ろおじ)の記憶」の舞台を、ドラマの内容とともに振り返ります。
前回の記事はこちら➡ 「京都人の密かな愉しみ Rouge-継承-第1・2話ロケ地巡り」8年後の再会
今回のテーマは、
・京都の中心とはどこなのか
・家業と継承
といった、より深い京都の内側に触れる内容でした。
全シリーズの詳しくはこちら➡ 『京都人の密かな愉しみ』とは ― 美しい映像と音楽、季節をめぐる祈りと暮らし。その全体像をじっくり解説 ―
目次
第3話「洛中洛外」あらすじ
第3話のテーマは「洛中」とはどこなのか。
洛(穂志もえかさん)が通う洛志社大学の研究会で、京都の中心をどこまでとするか議論が交わされます。
柊子(森田想さん)は、豊臣秀吉が築いた御土居(おどい)の内側が洛中だと説明。一方、伊月(杉田雷麟さん)は祇園祭の山鉾を持つ山鉾町こそが本当の洛中だと主張します。
京都の文化と経済の中心だった町内こそが洛中だ、という考え方です。
しかし東雲教授(渡辺謙さん)は、
「この手の話はしょせん水掛け論」
と締めくくります。
そこで現地調査として洛と柊子は、伊月の実家である呉服問屋を訪ねることになります。
第3話ロケ地紹介
● 呉服問屋「伊づ譽」
ロケ地:誉田屋源兵衛
室町時代末期創業の老舗として登場。伊月の父(段田安則さん)が「洛中とは山鉾町」と一刀両断に語る場面です。
誉田屋源兵衛は実際に西陣の老舗帯匠で、建物の雰囲気もドラマそのまま。西陣らしい歴史の重みを感じる場所です。
● 玉井パン
ロケ地:Boulangerie MASH Kyoto(ブランジュリーまっしゅ京都)
洛が三八子と鶴子の朝食シーンで食べているのが玉井パンの厚切りトーストでした。
「Blue 修業中」に登場したパン職人・葉菜(趣里さん)が修行していた店という設定で、シリーズのつながりを感じさせる演出でした。
京町家を改装した外観も可愛らしく、立ち寄りたくなる雰囲気です。

「Blue 修業中」の放送中、どうしても行きたくて行ってきた時の写真。
引きでとった写真がなくて暖簾しか映ってませんね。

● Bar Forest Down
外観ロケ地:Cafe mole
洛が伊づ譽からの帰り道に通りかかったバーで、志保さん(秋山奈津子さん)に出会います。
Blue 修業中で若者たちが集っていたバーで、主人公若林ケント幸太郎の母が志保さんです。今回も実は東雲教授が常連で、重要な交流の場として登場します。店内はセットですが、外観は実在のカフェです。
● エンディング:梨木神社 萩まつり
萩の花が美しく京都らしい、しっとりとした風景が印象的でした。
第4話「路地(ろおじ)の記憶」あらすじ
第4話では洛が、自身のルーツをたどるため西陣を訪れます。
しかし西陣は行政区ではなく、「どこからどこまでが西陣か」という定義も曖昧。
Bar Forest Downの志保は、
「機織りの音が聞こえるところが西陣」
と語ります。
洛は母の実家である織物工場跡を訪れますが、すでに更地になっていました。
袋小路の路地を案内してくれたのが、「Blue 修業中」に登場した上町家。パン職人・葉菜の実家です。
「継いでほしくても無理強いはしない」と染め物工場の社長である葉菜の父・上町光治(上杉祥三さん)。洛は葉菜の作ったクイニーアマンを食べて天才と称します。
帰り道、雨宝院の前を通り「来たことあるかな?」と洛。
境内の奥にいた三八子が、洛と母の雅子親子が手をつなぎお参りしている姿を回想します。
第4話ロケ地紹介
● 下御霊神社
鶴子の参拝シーンから物語が始まります。
● 雨宝院
洛と母・雅子の思い出の場所。(でも洛は忘れているようです)
三八子の回想シーンと重なる印象的な場面です。
● エンディング:上賀茂神社 笠懸神事
流鏑馬の疾走感ある神事で締めくくられました。

音楽について
今回のシリーズでも、阿部海太郎さんの音楽が物語を支えています。
Blue 修業中の主人公の一人、宮坂釉子役の吉岡里帆さんのラジオに阿部海太郎さんが出演されて(2025/12/15)、「京都人の密かな愉しみ」の話題もでました。
『UR LIFESTYLE COLLEGE』は過去の放送もポッドキャストで聞くことが出来ます。
特に印象的なのが、
音楽に合わせて映像を編集している
という制作スタイル。
通常は映像編集後に音楽をつけますが、このドラマの監督である源孝志さんは最初から音楽に合わせて映像を編集していると阿部さんが語られています。
吉岡里帆さんは、だから音楽の変化と映像がぴったり合っているですね!ととっても驚かれていました。
私も以前から、音楽のリズムが変わるタイミングと、映像が躍動的になる瞬間が合っていてすごいと思っていました。
例えば、この曲なんていつもかかるたびにワクワクしていた事を思い出します。
(Blue 修業中で送り火の準備や、祇園祭の山鉾建ての時など)
最初に音楽を作ることになったとき、阿部さんは京都になじみがなく困ったそうですが、気高さを大事にされているとの事で納得です。
和風なものではなく、あえてクラシカルな楽曲にしたかったそうです。
また阿部さんはパリに留学されていたので、今作のパリから始まったRouge-継承-の物語も、音楽がパリ、京都とどちらにも合っていて素晴らしいですね。
次回予告
次回は「まことの花」。中秋の名月の頃の物語になるようです。
予告では「Blue 修業中」の若林ケント幸太郎(林遣都さん)も登場しており、シリーズの人物たちが同じ京都で生きていることを改めて感じさせてくれます。
物語の世界が広がっていくのが楽しみですね。
次回5話のまとめはこちら➡ 京都人の密かな愉しみ Rouge −継承− 第5話ロケ地巡り|中秋の名月と“はんなり”の正体
作品をもう一度味わいたい方へ
【京都人の密かな愉しみ】
【京都人の密かな愉しみ Blue 修業中】
阿部海太郎さん【Cahier de musique 音楽手帖】
音楽を担当されている阿部海太郎さんのアルバム。「京都人の密かな愉しみ」から「沢藤三八子」「京都、第一景」「京都、第二景」「京都、第三景」「エドワード・ヒースロー」「京都、第四景」そしてエンディングテーマ・武田カオリさんが歌う「京都慕情」が収録されています。
阿部海太郎さん 【ピアノ撰集-ピアノは静かに、水平線を見つめている- 】
阿部海太郎さんのピアノ楽譜集で「京都人の密かな愉しみ」から「エドワード・ヒースロー」と「ミヤコ・サワフジ(沢藤三八子)」が収録されています。
大原千鶴さん【大原千鶴のいつくしみ料理帖】
大原さんのお料理コーナー、松尾アナウンサーと楽しくお話しされながらささっと作られていて本当に大好きです。
【Rouge -継承-】ではお料理コーナーがないようで残念ですが、料理監修として大原さんのお名前がありましたね!
素材をいかして滋養にあふれたこちらのお料理、どれも作ってみたくなります。

