嵯峨野の竹林を抜け、紅葉の名所が点在する奥嵯峨の一角にある「二尊院」。その名の通り、阿弥陀如来と釈迦如来、二尊を本尊とする天台宗の古刹です。秋になると「紅葉の馬場」と呼ばれる参道が鮮やかに染まり、訪れる人を迎えてくれます。嵐山エリアを代表する紅葉の名所のひとつで、一人旅でも静かに心を整える時間を過ごせるお寺です。
目次
1. 二尊院の紅葉のみどころ、見頃
二尊院といえば、総門から本堂へと続く約200メートルの参道「紅葉の馬場」が圧巻。両脇に立ち並ぶモミジやカエデが赤や橙に色づき、まるで紅葉のトンネルを歩いているかのような美しさです。
本堂の周辺には庭園が広がり、紅葉に包まれた佇まいを眺めながらゆったり過ごすこともできます。例年の見頃は11月中旬から下旬。嵐山の紅葉を代表する景色を存分に味わえます。

2. 混雑を避けるコツ
二尊院は嵐山エリアの人気紅葉スポットのひとつ。特に週末や祝日は観光客で賑わいます。混雑を避けるなら朝9時の開門直後を狙うのがおすすめ。参道を人影少なく歩ける時間は、まさに一人旅ならではの贅沢です。
また、夕方近くも比較的落ち着いており、夕陽に染まる紅葉の美しさも堪能できます。
3. 一人旅で感じる「癒し」と「祈り」
参道を歩くと、自然に自分の呼吸がゆっくりになるのを感じます。観光客の多い嵐山ですが、二尊院の境内は奥嵯峨の静けさが漂い、紅葉に包まれたひとときは心を癒してくれます。
また、本堂で見られる二尊院の名前の由来になっている二体の如来像。右「発遣(ほっけん/はっけん)」の釈迦如来、左「来迎」の阿弥陀如来が並び立っています。写真で知っていたのですが、実際に見に行ったとき思ったより小さくて可愛らしいと思ったことを覚えています。(78.8センチだそう)
発遣は現世から来世へと送り出すこと、来迎とは臨終に際して阿弥陀如来が極楽浄土に向かい入れるという事だそうです。阿弥陀如来様が迎えに来てくれるという安心感、温かさを感じてみてください。

4. 二尊院の拝観情報
- 拝観時間:9:00〜16:30
- 拝観料:大人500円
5. アクセス情報
- 電車利用:JR嵯峨嵐山駅から徒歩19分、または嵐電嵐山駅から徒歩約15分
- バス利用:京都駅から市バス28系統「嵯峨釈迦堂前」下車、徒歩約10分
- 注意点:紅葉シーズンは嵐山全体が混雑します。可能であれば電車移動が安心です。
👉 京都駅前に泊れば、朝から移動がスムーズです。
→「秋の京都ひとり旅ガイド|紅葉と静けさを楽しむビジネスホテルステイ」
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👉阪急沿線に泊れば、京都駅の混雑に巻き込まれず嵐山へ出られます。
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6. 穴場スポットと合わせて楽しむ
- 常寂光寺:二尊院から徒歩5分。山門から多宝塔へ続く紅葉は絶景。
- 祇王寺:苔庭と紅葉が織りなす、ひっそりとした雰囲気が魅力。
- 大河内山荘庭園:映画俳優・大河内傳次郎の旧邸。広大な庭園から嵐山の紅葉を一望できます。
二尊院と合わせて訪れると、奥嵯峨の紅葉をじっくり味わえます。
→常寂光寺|石段を覆う紅葉トンネルと静寂に包まれる嵯峨野の名所
【詳しくはこちらをご覧ください】嵯峨野・嵐山の紅葉完全ガイド|アクセス・見どころ・一人旅におすすめの過ごし方
7. 一人旅の実用メモ
嵯峨野は徒歩移動が多く、坂道や石段もあります。
- 履きやすいウォーキングシューズ → 長時間歩いても疲れにくいものがおすすめ。
- モバイルバッテリー → 紅葉の写真をたくさん撮るなら必須。
- おすすめのガイドブック→こちらのガイドブックを長年愛用しています。観光地ごとの見やすい地図、ルート、お目当て以外にもちょっと立ち寄れる見どころがまとまっていて大変便利です!
沢山歩いて色んなところを観光したい方は是非。
こうした旅グッズがあると、一人旅でも安心して紅葉散策を楽しめます。
8. 二尊院のまとめ
二尊院は、嵯峨野に数ある紅葉スポットの中でも「紅葉の馬場」が特に有名なお寺。朝一番や夕方の静かな時間に訪れると、一人旅ならではの特別な癒しを感じられます。
嵯峨野らしい落ち着いた雰囲気の中で、紅葉の彩りと祈りの心を味わえる場所。嵐山を歩くなら、ぜひ立ち寄りたいお寺です。
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