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心がざわつく時、私はいつも「なぜ?」を探していた
中学生の頃から、ずっと心が落ち着かないことが多くて、
「どうしてこんなに悩んでしまうんだろう」と思いながら過ごしていました。
まわりの人はもっと自然に生きているように見えて、
自分だけが、ずっと答えのない思考の中でもがいていたような感覚がありました。
そんな時、私は本屋さんで探して心理学の本を読むのが好きになりました。
人の心の仕組みを知れば、何か楽になれるかもしれない。
そんな気持ちで、いろんな本を手に取っていたのを覚えています。
名越先生の本との出会い
ある時、たまたま出会ったのがテレビでも拝見していた名越康文先生の本でした。
精神科医でありながら、とても柔らかく、でも本質的な言葉で
「人間の心とはどういうものか」「どう付き合っていくか」を書いてくださっていて、
私はその文章にとても救われました。
何冊か読んだのですが、特にこちらの本は実践的なエクササイズがいくつも紹介されていて、
「不安」が心をしめていた時、なんとか楽にならないか、人間関係の問題は解決しないか、運気は良くならないか、と実践してみていました。
そして、瞑想というキーワード
名越先生のこの本の中で、最後に出てきたのが「瞑想」という言葉でした。
瞑想は「自分の内側を観察する」
そう書かれていました。
以前から先生の本で「自分を観察するといい」というアドバイスを見ていたのですが、
その時はそれがどういう事なのかも理解していませんでした。
そしてまた出会ったこの言葉です。
瞑想と観察がどう結びつくのかもわかりませんでしたが、私はとにかく本に書かれているように、瞑想に挑戦してみることに。
しかしやってみると、数分さえ目を閉じていることが落ち着かず、
「これ、本当に効果あるのかな…?」と感じて、
少し試しては、すぐやめてしまいました。
でも名越先生は、ちゃんとこうも書かれていたのです。
「瞑想は、ぜひ専門の指導者について学んでください」
その一文が、ずっと私の中に残っていました。
人生の“詰まり”が、もう一度瞑想へと導いた
それからしばらくして、大人になってもやっぱり悩みはつきませんでした。
むしろ仕事や人間関係、将来のことなど、悩みはどんどん複雑になっていって…
ある日、ふと感じたのです。
「このままでは、自分が自分でいられなくなってしまう」
「一度ちゃんと、立ち止まって“自分と向き合う”時間が必要だ」
その時、真っ先に浮かんだのが「瞑想」のことでした。
そして、あの名越先生の言葉が、心の奥から静かに響いてきたのです。
わたしにとっての“瞑想の入口”
こうして私は、もう一度「瞑想」を指導してくれる方のところで学んでみようと思い立ちました。
初めて瞑想会に参加してみると、他の参加者と一緒に瞑想することで集中でき、
姿勢や感覚を教えていただけて、思いのほかすんなりと瞑想を体験することが出来ました。
しかし毎日瞑想することが重要ということで、
家で一人、しっかり続けることは難しく、
雑念(思考)がわいてきて「もうやめた!」と短い時間で終わりにしてしまうこともしばしば。
でも、続けることで、少しずつ瞑想の感覚をつかめているような気がする日が増えてきました。
まだまだ、完璧にできるわけではないけれど、
今の私にとって瞑想は、自分に戻るための静かな時間になっています。
おわりに:もし、あなたも疲れていたら
このブログを読んでくださっている方の中にも、
今、心がざわついていたり、少し立ち止まりたくなっている方がいるかもしれません。
そんな時、ぜひ一度「自分の内側の静けさ」に耳を澄ませてみてください。
それは、瞑想という形でなくてもいいんです。
ゆっくりお茶を飲む
静かな音楽を聴く
神社で空を見上げる――
そんな時間の中に、
あなたの“瞑想の入口”があるかもしれません。