gtag.js 『京都人の密かな愉しみ 夏』ロケ地めぐり - 月光喫茶室

未分類

『京都人の密かな愉しみ 夏』ロケ地めぐり

— 祈りの季節・京都に流れる“夏の気配”を歩く

京都の夏は、ただ暑いだけではありません。

季節の境目、祈りの時間、伝統行事、そして人と人のすれ違い――。

それらがそっと重なり合って、ほのかな物語を生み出していきます。

「京都人の密かな愉しみ 夏」もまた、そんな京都の夏を深く味わえる作品。

ここでは、ドラマに登場した 寺社・スポット を中心に、

“物語で描かれたシーン”“実際の歴史・由来”をあわせて紹介します。

読み進めるほどに、あなたも京都の夏の空気をそっとまとい始めるはずです。

シリーズについて詳しくはこちら➡『京都人の密かな愉しみ』とは ― 美しい映像と音楽、季節をめぐる祈りと暮らし。その全体像をじっくり解説 ―


御霊神社(上御霊神社)

— 夏越の祓と、京都の静かな祈り

ヒースロー先生が「茅の輪くぐり」に挑戦する神社が、御霊神社(上御霊神社)

洛中にありながら、境内は不思議な静けさに包まれています。

◆ 御霊神社とは

平安時代、この地で起こった「応天門の変」と深く結びついた神社として知られ、

“御霊(ごりょう)=祟りをなすほどの強い霊”を鎮めるために創建された歴史があります。

いまでは地域の氏神として親しまれ、季節行事が大切に受け継がれています。

◆ 茅の輪くぐりのシーン

ヒースロー先生が挑戦する「茅の輪くぐり」は、

半年間の穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈る神事

作法はドラマの通り:

  • ① 左足でまたぐ → 左回り
  • ② 右足でまたぐ → 右回り
  • ③ 左足でまたぐ → 左回り

最後の三周目に唱えるのが

「蘇民将来、蘇民将来」

◆ 蘇民将来とは

古代の説話に登場する人物で、

“茅の輪を授かったことで災厄から守られた”

という故事が由来。

つまりこの言葉は、

「災いよ、我が家を避けよ」

という祈りそのものです。

◆ 雲水と三八子が出会う場面

茅の輪くぐりのあと、ヒースロー先生は三八子と若い雲水が出会う姿を目撃します。

三八子と雲水がただならぬ仲だと思っていたヒースロー先生ですが、

実は腹違いの姉弟であることが分かる印象的なシーンです。

● 雲水とは

禅寺で修行を積む僧のこと。

質素な衣をまとい、日々修行と精進を続けています。

● 托鉢とは

雲水が鉢を持って町を歩き、喜捨(きしゃ)を受ける修行の一つ。

三八子の家、久楽屋にも托鉢に回ってきて、首から下げた袋にお米を入れてもらっていますね。(こっそり手紙も)

食事を得るためではなく、

“人と向き合い、自然と向き合う行”として続けられています。


興聖寺(宇治)

— 静けさの極み、宇治の禅寺

三八子の母・鶴子が、宇治で見覚えのある雲水とすれ違う場面で登場するのが、

宇治川のそばに佇む禅寺・興聖寺

鶴子はいつも托鉢にきていた雲水が、亡くなった夫に似ていたことに気づきます。

この後のエピソードでも興聖寺は登場しますよ。

◆ 興聖寺とは

道元禅師が創建した、日本最古級の曹洞宗寺院。

宇治の山裾にあり、境内へ続く琴坂(ことざか)は、春の新緑・秋の紅葉が驚くほど美しいことで有名です。

山門は唐風竜宮城造りで、季節によって木々の移ろいが白い壁に映えます。


市比賣神社(いちひめじんじゃ)

— 女性の願いを叶える京都の小さな聖地

オムニバスドラマ【真名井の女】の舞台で登場する神社。

◆ 市比賣神社とは

平安時代から続く、全国でも珍しい

女性守護・女人厄除けの神社

境内には「天之真名井(あめのまない)」と呼ばれる泉が湧いています。

柄本佑さん演じる八神湧一が夏の怪談のような不思議な出来事に巻き込まれるのですが、

川島海荷さん演じる泉真奈が、天之真名井の湧き水でお茶を淹れいつも癒してくれます。

真奈が言っていますが「【天之真名井】のご神水を飲んでからお参りすると、心よりの願い事が一つだけ叶う」そうです。

またヒースロー先生と鶴子が偶然立ち寄るのが鉄輪井(かなわのいど)という、この水を飲ませれば縁が切れるという伝説の井戸。

鉄輪井の隣には命婦稲荷がまつられていて、こちらは縁結び、夫婦和合のご利益があるそうです。悪い縁を切って良縁を結びたい方がいらっしゃるようです。


イノダコーヒ 三条支店

— 円卓のカウンターから始まる、小さな人生の物語

オムニバスドラマ【木屋町 珈琲夢譚】に登場。

眞島秀和さん演じる古田健行が、

柄本明さん演じる父から“珈琲の魅力”を教えてもらった場所です。

◆ イノダコーヒとは

京都で戦後から続く老舗喫茶。

“京の朝はイノダから”と言われるほど、

地元の生活に深く根付いた名店です。

◆ 三条支店の魅力

  • 店内奥に円卓カウンター
  • 目の前でバリスタがコーヒーを淹れる所作が見られる
  • 硬質なのにやわらかい“京都の喫茶文化”の空気

京都駅や三条店のすぐ近くに本店もあり、京都観光の際には立ち寄ってみてください。

↑ こちらは本店での写真。朝食もケーキもおいしいですよ。


癒しの宿おすすめ(じゃらん・Agoda対応)

作品をもう一度味わいたい方へ

●【京都人の密かな愉しみ】

作品のDVD全5巻セット。この美しい作品、Blu-rayで出してくれたらいいのにと私は思っております。(今からでもお願いします)

●【京都人の密かな愉しみ Blue 修業中】

● 阿部海太郎さん【Cahier de musique 音楽手帖】

音楽を担当されている阿部海太郎さんのアルバム。「京都人の密かな愉しみ」から「沢藤三八子」「京都、第一景」「京都、第二景」「京都、第三景」「エドワード・ヒースロー」「京都、第四景」そしてエンディングテーマ・武田カオリさんが歌う「京都慕情」が収録されています。

● 阿部海太郎さん 【ピアノ撰集-ピアノは静かに、水平線を見つめている- 】

阿部海太郎さんのピアノ楽譜集で「京都人の密かな愉しみ」から「エドワード・ヒースロー」と「ミヤコ・サワフジ(沢藤三八子)」が収録されています。

● 大原千鶴さん【大原千鶴のいつくしみ料理帖】

大原さんのお料理コーナー、松尾アナウンサーと楽しくお話しされながらささっと作られていて本当に大好きです。

素材をいかして滋養にあふれたこちらのお料理、どれも作ってみたくなります。


京都人の密かな愉しみ 夏 まとめ

— 京都の夏は、祈りと物語が交差する季節

「京都人の密かな愉しみ 夏」は、

京都の夏に流れる“祈り、静けさ、出会い”を丁寧にすくい上げた作品。

  • 御霊神社での茅の輪くぐり
  • 市比賣神社の水の気配
  • 京都のコーヒー

どれも京都を象徴するような場所ばかりで、散策すればドラマの余韻をそのまま体験できます。

【新幹線+ホテルでお得なツアーもありますよ!】

  • この記事を書いた人

月山

京都の寺社の魅力を、一人旅の視点でご紹介しています。 旅を通じて出会う静けさや癒しを大切にしています。 このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

-未分類