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シリーズの歩みと、物語を彩る京都のロケ地
2026年1月4日から、NHKプレミアムドラマとして
「京都人の密かな愉しみ」シリーズが帰ってきました。
放送されているのは
「京都人の密かな愉しみ Rouge -継承-」。
実質的には、2015年から2017年にかけて不定期で放送された
第1シリーズの正統な続編となります。
京都の四季や行事、しきたり、そして人と人との距離感を丁寧に描いてきたこのドラマ。
8年という時間を経て、物語は再び動き出しました。
全シリーズの詳しくはこちら➡ 『京都人の密かな愉しみ』とは ― 美しい映像と音楽、季節をめぐる祈りと暮らし。その全体像をじっくり解説 ―
2026年新作についてはこちら➡ 「京都人の密かな愉しみ Rouge-継承-」8年後の再会 ➡京都人の密かな愉しみ Rouge −継承− 第3・4話ロケ地巡り|洛中洛外と西陣の記憶をたどる ➡京都人の密かな愉しみ Rouge −継承− 第5話ロケ地巡り|中秋の名月と“はんなり”の正体
第1シリーズ|三八子を中心に描かれた「京都の時間」
第1シリーズの主人公は、
老舗和菓子屋「久楽屋春信」若女将・沢藤三八子(常盤貴子さん)。
「京都人の中の京都人」と称される三八子の暮らしを通して、
二十四節気に寄り添う食事や行事、老舗を守るという責任と葛藤が描かれていきます。
後継ぎ問題と、秘められた家族の物語
240年続く老舗和菓子屋である久楽屋には、跡取り息子がいません。
三八子は婿を取るよう求められますが、
女将・鶴子(銀粉蝶さん)が持ってくる縁談を、ことごとく断ります。
そんな三八子を、学術対象として観察しているのがエドワード・ヒースロー先生(団時朗さん)。
でも三八子の美しさにも惹かれています。
洛志社大学の文化人類学教授で、京都に魅せられ10年ほど住んでいる人物です。
現在は久楽屋の隣に下宿しています。
ヒースロー先生が三八子のあとをついていったところ、三八子が雲水と逢引きしている場面を目撃します。
【京都人の密かな愉しみ(エピソード1)】
➡『京都人の密かな愉しみ』第1シリーズ再放送記念― 京都に息づく「祈り」と「癒し」をたどる旅 ―エピソード1
しかしこの雲水・清哲(深水元基さん)は、三八子の腹違いの弟でした。
亡き父・辰春が、死の直前に明かした秘密だったのです。
ヒースロー先生とエミリー|異文化の交錯
【夏】では、ヒースロー先生のもとに突然現れる婚約者エミリー(シャーロット・ケイト・フォックスさん)。
彼女は母の未練と復讐心を背負いながら、ヒースロー先生と結婚しようとします。
エミリーは京都そのもののような三八子を「いけすかない女」と称します。
ヒースロー先生は下宿に居座るエミリーから逃れて放浪しますが、通りかかった雲水に声をかけると偶然にも清哲で、同行させてもらうのでした。【冬】
月夜の告白、そして桜散る
ヒースロー先生は興聖寺に厄介になりながら寺男として働いていました。
そこで、清哲は三八子と腹違いの姉弟であること、久楽屋先代の辰春は清哲に継がせてほしいと三八子に言い残していたため、後継ぎを打診されていましたが固辞してついには出家してしまった事を知ります。
職人頭・茂さんへ暖簾分けをし、久楽屋をたたむ事を考えると三八子に話す女将・鶴子。
鶴子は三八子の夢が叶うといい、と娘の事を想います。【月夜の告白】
鶴子が茂さんへ暖簾分けの話をすると、パリへ渡った菓子職人・三上驍(石丸幹二さん)が適任であると答えます。
海外で勝負したいと移った三上でしたが、実は妻のいる三上と三八子と離させるために辰春が勧めていたことが分かります。
その三上が職人を探すために日本に帰ってきました。
誰にも伝えていませんでしたが、七年前に妻を病気で亡くしていました。
15年前に三八子への気持ちを諦められないから京都を捨てると三上から別れを告げられた桜舞い散る本法寺で、再び三上を待っています。
ヒースロー先生が下宿へ帰ってくるとエミリーは出ていっていました。
久楽屋へ行くと、三八子のいた空いた部屋に下宿を始めたエミリーが。
三八子は洋服姿で三上とともにパリへ旅立ちます。【桜散る】
Rouge -継承-|8年後の物語
第3シリーズ「Rouge -継承-」は、その旅立ちから8年後のパリから始まります。
三上には、亡くなった前妻との間に
25歳の娘・洛(みやこ)(穂志もえかさん)がいました。
第1話「十一面観音」
三上は日本出張中、女将・鶴子に癌が見つかったことを知ります。
この事実は、まだ三八子には伝えられていません。
久楽屋の未来を考え、三上は洛に後継ぎの可能性を提案します。
ソルボンヌ大学大学院に通っていた洛は、留学先を京都に決めるのでした。
ロケ地
- 京田辺市 大御堂観音寺 国宝・十一面観音立像
- 三十三間堂 ご本尊の千手観音坐像と1000体の千手観音立像
日本に着いた洛が立ち寄りサービスを使って訪れるお寺です。
- 三上が職人をしている「トモ屋」
お店は物語に出てきませんが、トモ屋のモデルは「とらや」だと思われます。「とらや」は1980年からパリにお店を出しています。
また「とらや」は明治維新の東京遷都で天皇にお供して京都から東京へ出店しています。
小形羊羹には、京都限定の「白味噌」と「黒豆黄粉」があります。京都に立ち寄られた際は是非!
第2話「牙城」
洛は鶴子と同居しながら、洛志社大学大学院へ通い始めます。
京都好きの柊子(森田想さん)と出会い、東雲教授(渡辺謙さん)の研究会で
「京都人」の研究が始まっていきます。
そこへ三八子も帰国し、三人での生活が始まります。
ロケ地
- 吉田神社・菓祖神社
日本に帰国した三八子が立ち寄る神社。吉田神社の末社になり、お菓子の神様です。
- 茶ろん たわらや
洛が友達の柊子とお茶をしていた「茶ロン つるや」のロケ地は「茶ろん たわらや」で、俵屋吉富 小川店に併設されたサロンになります。

- 俵屋吉富 本店(久楽屋のロケ地)
洛が住む三八子の実家である老舗和菓子店は、俵屋吉富です。
せっかく行ったのに定休日だったのでシャッターが降りてます。残念。

シャッターにも描かれている「雲龍」が有名です。
- 本法寺
劇中で三八子が好きなお寺として、洛を案内するお寺ですが、第1シリーズの【桜散る】で三上と待ち合わせしていた、桜舞い散る美しいお寺です。

俵屋吉富小川店からすぐのところにあります。
先日訪れ、ドラマの事を思い出しながら満開の桜を想像しました。

- 松尾大社 八朔祭(エンディング)
八朔祭は京都最後の夏祭りで9月の第一日曜日に行われます。五穀豊穣、家内安全を祈ります。
音楽がつなぐ、京都とパリ
エンディングテーマは今回も
阿部海太郎さん編曲、武田カオリさん歌唱 「Mal Také Ebisu」。
「まるたけえびすに おしおいけ」
(丸太町通、竹屋町通、夷川(えびすがわ)通、・・・と北から順番に)
――京都の通りを覚えるわらべ歌に、
途中からフランス語の歌詞が加わり、美しい伴奏が重なります。
京都の美しい映像が重なり、早くも大好きになりました。
これからの展開へ
第2話の終盤で登場した伊月(杉田雷麟さん)。
次回以降、物語の鍵を握りそうで、ますます目が離せません。
さらに予告で秋山菜津子さんが登場していましたね。
第2シーズンの「京都人の密かな愉しみ Blue 修行中」で主人公の若林ケント幸太郎(林遣都さん)のお母さん若林志保を演じられていました。
「Bar Forest Down」というお店をされていたのですが、どうやら洛がお店に行くようで、
第2シーズンと第3シーズンも共通の登場人物がいるのはとても楽しみです。
続きはこちら➡ 京都人の密かな愉しみ Rouge −継承− 第3・4話ロケ地巡り|洛中洛外と西陣の記憶をたどる 京都人の密かな愉しみ Rouge −継承− 第5話ロケ地巡り|中秋の名月と“はんなり”の正体
作品をもう一度味わいたい方へ
【京都人の密かな愉しみ】
【京都人の密かな愉しみ Blue 修業中】
阿部海太郎さん【Cahier de musique 音楽手帖】
音楽を担当されている阿部海太郎さんのアルバム。「京都人の密かな愉しみ」から「沢藤三八子」「京都、第一景」「京都、第二景」「京都、第三景」「エドワード・ヒースロー」「京都、第四景」そしてエンディングテーマ・武田カオリさんが歌う「京都慕情」が収録されています。
阿部海太郎さん 【ピアノ撰集-ピアノは静かに、水平線を見つめている- 】
阿部海太郎さんのピアノ楽譜集で「京都人の密かな愉しみ」から「エドワード・ヒースロー」と「ミヤコ・サワフジ(沢藤三八子)」が収録されています。
大原千鶴さん【大原千鶴のいつくしみ料理帖】
大原さんのお料理コーナー、松尾アナウンサーと楽しくお話しされながらささっと作られていて本当に大好きです。
【Rouge -継承-】ではお料理コーナーがないようで残念ですが、料理監修として大原さんのお名前がありましたね!
素材をいかして滋養にあふれたこちらのお料理、どれも作ってみたくなります。

